トタン屋根のきんちゃん…救世主あらわる!Vol.6

3月14日(火)今朝の体重&昨日のご飯はこちら>>


トタン屋根のきんちゃん…救世主あらわる!Vol.1」、「Vol.2」、「Vol.3」、「Vol.4」、「Vol.5」の続きです。

きんちゃんが入院して7日目、この日は午前中に行けなかったので午後、面会に。
きんちゃん

いつものようにきんちゃんを眺めていると、

先生:
「ちょっと早いけど、痛み止めを打ちました。そしたらちょっと飲み込めるようになりましたよ。楽になったみたい」

と報告をいただきました。

よかった〜

と思ったと同時に、予定よりも早く痛み止めを投与したんだな。とも思いました。

そして、

先生:
「この子が入院して今日で1週間になりますが、現状はカリシ(猫カリシウイルス感染症)の影響で口の中が痛くて水もご飯も飲み込めない状態が引き起こした脱水、貧血、黄疸を、点滴と強制給餌で回復させた、というところまできてます。
で、このまま入院させ続けることも可能だしお家に帰ることもできますが、どちらにせよこの子は人間の手で助けてやらないと生きていけません。これが自然(ウイルス)の力」

と。

要するに、きんちゃんをどうしてあげるのかを決断してほしい、ということでした。

先生:
「自宅で強制給餌をさせることは、本当に大変なことです。もちろん入院させ続けることもできます。そこは飼い主さんの意向に沿います」

と。

あれこれと考えが巡り、

私:
「家で面倒みるつもりではあるんですけど、一度家族と相談します」

とお答えしました。

すると

先生:
「わかりました。じゃあ強制給餌がどんなふうか、一度見てもらいましょうか」

ということで、翌日、強制給餌の時間に合わせて来院することになり、辞去しました。

そして翌朝、動物病院へ。

きんちゃんへのお世話の方法を一通り見せていただき、実際にやってみることに。
以前より抵抗も少なく、なんとか強制給餌をすることができました。
強制給餌の他には、ヘルペス(猫ヘルペスウイルス感染症)の症状を抑えるための目薬、点鼻や鼻汁の除去、顔の周りを拭いてあげるなど、一通りのお世話を教えていただきました。

先生:
「強制給餌、できそうですね。まあ、大変だと思うけどがんばってあげてくださいね」

とおっしゃり、「一度退院させて、自宅で療養する」という決意を固め、翌日お迎えに行くことになりました。

退院前夜、先輩が撮影してくれたきんちゃん。
きんちゃん

 
きんちゃん入院から9日目の朝、予定通りの時間に動物病院にお迎えに行きました。

念のため、もう一度強制給餌と顔の周りの処置を教えていただき、きんちゃんをキャリーバッグに入れ自宅へ帰りました。

 
自宅に到着してすぐにキャリーを開けました。
 
 

が…

 
きんちゃん、立てない。

 
もがくようにキャリーの中で動くきんちゃんを、用意していたペットシーツの上に移動させてやり、少し様子を見ていました。

どうしても立ち上がれない。でももがき動く。
ということを繰り返していたので、周囲を暖かくしてずっと横に付いていました。

帰宅から2時間ほどしたところで、「そろそろ強制給餌の時間かな」と思いきんちゃんを見ると、のどを痛そうにしていました。

移動もあったしちょっと疲れたかな。もう少し休ませてあげよう。

ともう少しだけ様子を見ることに。
すると寝息を立てて眠り始めました。

少し休めるといいな。と思い、待っていると…
 

 
きんちゃん、そのまま静かに息を引き取りました。

 
 
帰宅してからわずか2時間半ほど。本当に穏やかな最期でした。

もちろん悲しく、残念な気持ちはありましたが、「よくがんばったね」と声をかけ、タオルにくるんでやりました。

入院生活の後半、処置内容や経過を先生からお聞きする中で「そう長くはないんだろうな…」という思いはありましたし、退院前日に見たきんちゃんと、退院当日のきんちゃんの表情がまったく違ったのを見て「無事に家まで帰れるだろうか」とも思いました。

でも、きんちゃんは、ちゃんと家まで帰ってきてくれました。
痛い思いやつらい思いをたくさんさせたし、結局生きながらえさせてあげることはできなかったけど、我が家の飼い猫として猫生を閉じてくれてよかったと思います。

 
いろんな思いが交錯する中、できるだけ早めにきんちゃんをおくってあげなければ、と前々からお願いしようと思っていた移動車によるペット葬を手配し、その日のうちに来ていただけることに。

お坊さんがされているペット葬だそうで、火葬前にお線香を上げさせてもらった後、読経もしていただきました。

一通りの作法を終え、いよいよきんちゃんとお別れ。
きんちゃん

本当はお骨揚げの時間までに出かけなければならなかったのですが、やっぱり最後ぐらいはと少し待たせてもらい、お骨揚げもさせてもらいました。

「これがのど仏ですよ」とお坊さん。人間と同じ形をしているのだそうです。
きんちゃん

用意していただいた骨壺にすべてのお骨を納め、骨壺を引き受けることができました。

 
今回、命を救ってあげることができなかったきんちゃん。
獣医師の先生曰く、きんちゃんを院の裏のトタン屋根で見かけた時にはもうすでに感染症(猫カリシウイルス感染症、猫ヘルペスウイルス感染症)にかかっていて亡くなる寸前だったはず、とのことでした。

以前、動物看護師の先輩が「野良猫は外の生活で常に気を張って緊張状態にあるから、病気が表には出にくい。だから死ぬ寸前まで病気にかかっているかどうか、見た目で判断できないこともある」とおっしゃっていたように、きんちゃんも家の中に入って安心できる環境になったときにいろんな症状が一気に出たのだと思います。

そんな状態で、数日でも生き延びてくれたことはほんとうにうれしく思います。

それと同時に、猫の感染症の恐ろしさを目の当たりにもしました。
完全室内飼いであろうがなんだろうが年に1度のワクチン接種は、動物を飼う以上、飼い主にとって絶対的な責任なのだと痛感しました。

感染症にかかると苦しんで弱って死んでいく。
これを救ってあげる術もなくただ見届けるしかできないのが、こんなにもつらいことなのだと初めて知りました。

しかも今回、先輩や獣医師の先生に助けていただいたのはもちろんですが、このきんちゃん闘病記を書いているときに、我が家のクロネコニャッキさんとシロネコようちゃんのお里である、「特定非営利活動法人 猫の幼稚園」代表の伊與田(いよだ)さんから「カリシとヘルペスにかかちゃった子のお世話は大変だから、うちで預かることも考えようか?」と助け船まで出していただきました。
本来、保護した猫は基本保護主がお世話をしないといけないので、「猫を保護したから預かってもらう」という場所ではないのにもかかわらず、です。

みなさんの優しさに触れ、きんちゃんよりも幸せな思いをしたのは飼い主である我々かもしれません。

きんちゃんには本当にたくさんの経験をさせてもらいました。
きんちゃん

きんちゃんがいなくなったとはいえ、我が家にはデカイ猫がでーんといるのでせめてこやつらには健康に長生きしてもらいたいもんです。笑

相変わらず毎日イチャイチャのクロ&ニャッキさん。
クロ&ニャッキ

肝心の顔が見えない、不思議な体勢のシロネコようちゃん。笑
クロ&ニャッキ

寝ぼけすぎ。笑
クロ&ニャッキ

今回、大活躍だったのに。笑

 
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
 
 
 
 
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  • 休診日:木・日
  • 初診料:2,200円
  • 治療費:6,500円

トタン屋根のきんちゃん…救世主あらわる!Vol.6” への4件のフィードバック

  1. 残念やったね。
    西宮にいるときは、犬も猫も通いの半野良もいてシェパードにかまれて亡くなった猫や安楽死させた犬など色々ありましたよ。
    でも、当時自然死した猫を見る事は少なかったというかほとんどみなかったですね。
    ついつい余分なコメントを書いてしまいました。
    ごめんね!

    1. コメントありがとうございます。
      私も実家にいたときは犬も猫もいて、まだ子供だったし正しい知識のないまま「田舎飼い」をして長生きさせられなかった子もいたことを思い出し、申し訳ないことをしたなと思ったりしました。
      だからこそ大人になった今、正しく健康に長生きできる飼い方をしないと…と思います。
      きんちゃんは残念だったけど、せめて先住の猫どもには健康に長生きしてもらいたいと思います。

  2. この子、まだ小さかった頃家の近くでよく見た子かも。いろんな色が混じった毛なので、がんもちゃんと呼んでいました。
    素早くて、家と家のほっそーい隙間にあっという間に消えていくがんもちゃんは、結構逞しく見えました。

    近所に野良をあまり見なくなりましたね。昔はめちゃめちゃ多かったのに。
    でも、きっときんちゃんは、最後の時を、安心して喜んで過ごしたんだろうなと思います。
    ありがとうございます。

    1. わざわざコメントいただきありがとうございます。
      もしかすると、本当にがんもちゃんはきんちゃんだったのかもしれませんね。
      院の裏に突如姿を見せるようになってからはずーっとそこに居続けるようになり、ついには我が家にやってきました。
      それだけ素早くたくましかったがんもちゃんだったのにずっと居続けたのは、やはり身体を病魔が襲っていたのかもしれないですね。
      最後の最後、ほんのちょっとだけでも、暖かく安心できる場所と感じてくれていたら、と思います。

      昔は町内に本当にたくさんの野良猫がいたと聞きます。
      自然の流れに逆らうことはできませんが、幸せな猫生を送ることができる猫が少しでも多くなるようにと願うばかりです。
      ありがとうございました。

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